包括利益計算書
包括利益:純資産の変動額のうち、純資産に対する持分所有者との直接的なやり取りによらない部分
(例:親会社株主に係る部分と非支配株主持分)
目的
投資家等の財務諸表利用者が企業全体の事業活動について検討することに役立ち、純資産と包括利益とのクリーン・サープラス関係(貸借対照表との連携)を明示して、財務諸表の理解可能性と比較可能性を高めるものであると考える。
表示
・1計算書方式:
当期純利益の表示と第6項に従った包括利益を1つの計算書(損益及び包括利益計算書)からなる形式
・2計算書方式:
当期純利益を表示する損益計算書と、第6項に従って包括利益を表示する包括利益計算書からなる形式
連結キャッシュフロー計算書
対象とする資金の範囲は、現金及び現金同等物(償還日まで1年以内定期預金・コマーシャルペーパー・売戻し条件付現先・公社債投資信託)
営業活動によるキャッシュフロー
【表示方法】
1.間接法
税金等調整前当期純利益に、
非資金損益項目・営業活動に係る資産及び負債の増減・「投資活動によるキャッシュフロー」と「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に含まれる損益項目
を加減して表示する方法。
記載方法の適用
法人税に係るキャッシュフローは「営業活動によるキャッシュフロー」の区分に一括して記載する方法のみ。
利息及び配当金に係るキャッシュフローは以下の2通りを選択適用できる。
・受取利息.受取配当金及び支払利息を「営業活動によるキャッシュフロー」の区分に、支払配当金を「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に記載
・受取利息及び受取配当金を「投資活動によるキャッシュフロー」の区分に、支払利息及び支払配当金を「財務活動によるキャッシュフロー」の区分に記載